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リウマチ科、整形外科、リハビリテーション科
医療法人社団慈誠会 神人整形外科クリニック
〒231-0045
神奈川県横浜市中区伊勢佐木町6-146
ストーク伊勢佐木六番館1F
TEL: 045-262-3577

クリニック案内

医院名
医療法人社団慈誠会 神人整形外科クリニック
院長
神人 護
住所
〒231-0045
神奈川県横浜市中区伊勢佐木町6-146
診療科目
リウマチ科、整形外科、リハビリテーション科
電話番号
045-262-3577

変形性膝関節症 PRP治療のご案内

当院までご連絡下さい

PRPとは

PRPとはPlatelet Rich Plasma(多血小板血漿:たけっしょうばんけっしょう)の略で血液中で血小板を多く含む血漿成分のことです。血小板は古くから、止血にだけ有効とされてきました。

最新の研究から、血小板には組織を再生させるための様々なサイトカインが含まれており、その多くは傷を治したり、肌の若返りを促したりする成分として注目されています。

血小板がなぜ痛みに効果があるか

血小板には多くのサイトカインが含まれています。

サイトカインの炎症を抑えるはたらきによる効果を期待し、関節内にPRPを注入することにより炎症を抑え、痛みを取り除くことを目指します。

また、ご自身の血液成分を使うので安全で副作用の少ないのが特徴です。

サイトカイン

サイトカイン(Cytokine)とは血小板等が放出する成長因子を指します。

成長因子は、それぞれの効果として上記の図に示す通り様々な働きをします。

主な働きとしては、損傷を受けた組織を修復することや血管の新生、緊張や炎症を調整する細胞の増殖を促したり、皮膚や骨、軟骨、血管など身体を形作るうえで重要なコラーゲンを産生します。

このような働きを利用し、直接損傷部分に注入し、患部の修復機能を一時的に高めるのがPRP治療の狙いです。

適応部位

膝関節(変形性関節症等)

まずはカウンセリングを

ひとことで変形性関節症といっても状態は患者様ごとに異なります。
まず主治医のカウンセリングをうけていただき、症状を確認します。

効果やリスクを十分ご理解をいただいたうえで治療をお受けいただくことをおすすめいたします。

施術の流れ

(1)カウンセリング

(2)採血

100mlの採血を行いPRP 9ml(3ml / 回)を作成します。

  1. 専門業者に搬送し、PRPを作成します。
  2. 確実な操作により高い回収率を実現します。
  3. 高度に清潔な製造室で作成します。
  4. 無菌検査により万が一の最近の混入を検査します。

(3)初回は、2週間以上あけて再度ご来院

(4)PRP注入

注射には針を使用しますが、強い痛みを伴うことがあります。

また、注射後3~4日間は、細胞の活発な代謝が生じ、軽度の炎症を伴うため、痛みや腫れ、発赤を生じることがありますが、その後は徐々に軽減していきます。

(5)注射当日

30分~1時間程度、患部を安静にして頂きます。

帰宅後は激しいトレーニングやマッサージ、禁酒禁煙をお願いしております。

(6)経過観察

初回の治療後4週間ごとに2回関節内にPRP注入を行います。

治療効果

変形性関節症では、変形の進行に伴って、軟骨がすり減ったり、炎症が起きてひざに痛みや水がたまったりします。

PRPは、こうした組織の修復を促したり、関節の炎症を抑制したりする効果があることが報告されています。

また、これまでは、変形性関節症の方に対する治療法としては、痛み止めの内服やヒアルロン酸の注射などを行われてきましたが、既存の治療が無効であった方の中にも、PRPを関節に注射することにより痛みが改善することが報告されております。

PRPはご自身の血液によって組織の修復を促す治療であるため、アレルギー反応、感染などの副作用が少ないのが特徴です。

デメリット

PRP療法は現在、保険が適用されない自由診療のため、患者様の治療費のご負担が大きくなります。

治療効果に個人差があり、患者様によっては、ご満足いく結果に至らない場合あります。

患者さんご自身の血液から薬となる血小板を濃縮(PRPを作成)するために採血という操作があり、このため針を刺される痛みが伴いますが、これは血液検査の時に刺される痛みと全く同じです。

採血の際に血管を傷つけて、青あざのような内出血を伴う可能性があります。

また、採血時の不手際で神経損傷などの危険が考えられますが、その確率は通常の血液検査時の採血のリスクと同程度です。

PRP注射後は、注入部位が赤くなったり、腫れたり、痒くなったりと一時的(7日程度)症状が出ることがります。

また、ごくまれに壊死や変色、着色等の外見的に好ましくない有害事象が起こることがあります。

このPRPは、血液から作っていますので、血液製剤とも言えますが、他人の血液を輸血するのと異なりご自身の血液ですので肝炎とかエイズなどを引き起こすウイルスの感染の心配は全くありません。

ただし、治療後3ヶ月間は概ね月に一度程度の来院により、異常がないことを確認する必要があります。

採血後または治療後にいつもと違う症状が現れたら必ず担当医師または当院相談窓口に、来院または電話でご相談ください。

症状を適切に判断して、副作用を軽減できるよう適切な処置を行います。

他院との違い

PRPは、各病院やクリニックで作成し、採血後数分で治療を行える手軽さが大きなメリットでした。

しかし、作成したPRPの品質のばらつきが大きかったことがわかり、PRPの効果に個人差がある原因の一つに品質のばらつきがあると考えました。

そこで当院では患者様から頂いた貴重な血液を特定細胞加工物製造業者に搬送し、PRPを作製しています。

委託企業で作製したPRPは、他社のものと比較し高い濃縮率と高い純度を実現しました。
また、無菌試験を行い安全性を向上しています。

1度の採血で複数治療分のPRP作製を行い、最大6か月間保存可能で、複数回の治療でも患者様の苦痛を最小限に抑えることが可能です。(治療法によって異なります。)

PRPの技術

当院が採用したPRPは、聖マリアンナ医科大学発のベンチャー企業であるL-CATから技術提供を受けています。

株式会社細胞応用技術研究所(Laboratory of Cell Applied Technologies , Co;L-CAT)

神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1
聖マリアンナ医科大学 難病治療センター内

http://l-cat.co.jp/index.html

PRP療法には健康保険は使えません。

今後、研究が進んで有効性が検証されれば、将来的には健康保険で行える治療になる可能性はあると思います。
PRP療法の治療費についてはスタッフにお問い合わせください。

尚、PRP療法を行う回数に特に決まりはありません。
一般的に疼痛緩和を目的とする変形性関節症に対するPRP療法は通常2~3回の治療を行います。
半年ほど経過して痛みが再発するようであれば、再度2~3回のPRP療法を行うこともあります。

治療費用

変形性膝関節症 PRP治療 150,000円
(標準的な治療費用)